GT-Rの歴史や、昨今の抽選販売による希少性含めて説明不要な「GT-R NISMO Special edition」が入庫。25MYの追加生産も決まり、R35 GT−Rとして新車で購入できる最後になった。今回は24MYのご紹介。
ご成約特典と致しまして、GT-RオタクのスーパーGTレーサーである松田次生氏のサイン入りエンジンヘッドカバーをご用意致します。ヘッドカバー以外にカレンダーも差し上げます。ぜひご検討下さい。
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歴史を振り返っていくとR35GT−Rの歴史は、2000年まで遡り、今となっては約四半世紀前となる。2000年に先行開発が開始され、2001年の東京モーターショーにコンセプトカーが展示された。
GT−Rの開発で切っても切り離せない存在が水野氏の存在で、開発当初は、日産はV35スカイライン、Z33フェアレディZでも採用されていたプラットフォームを主体に開発が進められていた。
開発責任者としての任命を受けた水野氏は、既存のプラットフォームでは、フラッグシップにたり得ないと固辞し、当時社長のカルロスゴーン氏より開発と販売の全権を委任される形となり、異例の人事体制にて開発に着手
当時の日産のプロジェクトは、3トップ制度が定着し、車両開発/商品企画/販売目標の責任者を配置していたが、これを水野氏が一手に受け、1トップ制度にて開発を開始。社長直轄プロジェクトとして商品開発が進められる
その経緯の中で、プラットフォームは水野氏が構想していたPMプラットフォームが採用されることになる。このPMとはプレミアム ミッドシップの略であり、前後の荷重重量配分を最適化したプラットフォームとなっている
そして、驚くことにカーエンジニアリングの指標となるべく、汎用的に設計されており、様々なボディ形状やハイブリッドシステムの搭載も可能になっているという。
エンジンは前方に搭載し、ミッションとリアデフを一体化したトランスアクスルを採用し、トランスファーも後方配置し、前後重量配分を最適化。R32GT-Rから採用されたアテーサを組合わせ、世界初の4WD構造となっている
更にエンジン後方にミッションが搭載されないため、冷却効果を高めることができ、フロントからエンジンを冷却した空気はトランスアクスルを冷却後、リアのディフューザーを抜け、冷却とダウンフォース発生に寄与した
そして更なる利点として、大きくなってしまうトランスミッションをエンジン後方にある前席の足元に搭載する必要がなくなり、キャビンのフロア形状の自由性が向上し、ドライバー位置を適正化できるメリットも生まれた
そんなプラットフォームを採用し、開発はドイツのニュルブルクリンクを拠点に行われ、当初の開発コンセプトは、「300km/hで隣の人と会話ができる事」であり、この文言は当時多くの車ファンに知れ渡る言葉になった
そんな経緯で開発がスタートしたR35GT-Rは、かつての輸入車と同じようにモデルイヤー制を取り、年次改良を行って、2024MYまで多くの熟成を重ねてきた。そしてこのNISMOは、2014年の2月から販売が開始された
「日産とニスモが生み出すパフォーマンスモデルの頂点」と位置づけ、NISMOのレース活動の知見を活かしたモデルで、量販市販車で、ニュルブルクリンク最速ラップタイムを記録している。
GT-R NISMOの歴史としては、NISMOモデルでは、「GT-R NISMO GT3」に搭載されているタービンを搭載し、出力とトルクを向上させ、最適な点火時期と燃料噴射の制御を行う。足回りは専用品となり、締め上げられた。
乗り心地はGT-Rの中で一番硬くセッティングされ、空力デバイスは、SUPER GTでの知見を活かした専用カーボンバンパー、スポイラーを到着し、2014MYで、既に300km走行時に100kg増しを実現している。
ボディには、構造用接着剤を使用して、更にボディ剛性を向上させ、細かいところまで差別化が図られている。2017年モデルでは、ビルシュタイン製の電子制御ダンパー「ダンプトロニック」を改良し、チューニングの実施
2020MYでは、カーボンを更に多用し、ルーフやNACAダクト付きのボンネット、エアアウトレット付きフロントフェンダーにもカーボンを採用し、カーボンセラミックブレーキ(NCCB)を新たに搭載した。
このNCCBは、Nissan Carbon Ceramic Brakeの略で、ローター径は、市販車最大級のフロント410mm/リア390mmを採用。キャリパーは1000℃を超えても変色しない黄色を採用している。